オートマチック・トランスミッション

オートマチック・トランスミッション

TOPへ戻る

01/11/06

各部の動作の解説

MENU(構造)プラネタリ・ギア:湿式多板クラッチ:ワンウェイ・クラッチバンド・ブレーキ


湿式多板クラッチ


マニュアルトランスミッション(M/T)のクラッチは乾式単板クラッチが一般的ですが、オートマチックトランスミッションの場合は湿式多板クラッチが使われています。湿式多板クラッチはオイルの中で断続されますから磨耗が少なく、オイルで冷却されるので熱によるすべりも低減されます。また仮に一組のクラッチが磨耗して滑るようになったとしても、他の数組が磨耗していなければ多少能力が落ちるとしても機能が失われることがありません。その代わり構造は複雑になります。

大型の重機ではこの方式をブレーキとして採用しているものもあります。なお下の図は見やすいように一部をカットしたものです。
この図はインナードラム(茶)にクラッチデスクが嵌め合わされている様子です。クラッチデスクは軸方向にはスライドしますが、回転方向については歯が噛み合っているため固定されています。 この図はアウタードラム(濃灰)にプレッシャープレートが嵌め合わされている様子です。同様にプレッシャープレートは軸方向にはスライドしますが、回転方向には固定されています。
上の二つのドラムと、プレート、デスクを組み合わせた図です。プレートとデスクの間には隙間があります。 隙間のある状態ですと摩擦がありませんから、仮にアウタードラムが固定されていても、インナードラムはデスクとともに回転することが出来ます。
動力の伝達、或いは制動のためにはプレートとデスクを密着させる必要があります。この図はシリンダー(濃灰)とピストン(青)です。ピストンの嵌っている溝にオイルを送り込むことでピストンを作動させることが出来ます。実際にはシリンダーの部分はアウタードラムと一体となっています。
図で見る通り、今はまだピストンが作動していません。したがってプレートとデスクの間にはまだ隙間があります。なお一番右のプレートはアウタードラムに固定されています。
シリンダーにオイルが送り込まれピストンが右へ移動しました。この結果一番左のプレートを右へ押し付けた状態です。一番右のプレートは固定されていますから、間のデスクを挟み込むことになり、プレートとデスクの間に大きな摩擦が生じます。その結果、固定されているアウタードラムの中を自由に回転していたインナードラムは回転できなくなります。

MENU(構造)プラネタリ・ギア:湿式多板クラッチ:ワンウェイ・クラッチバンド・ブレーキ


TOPへ戻る 01/11/06