オートマチック・トランスミッション
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オートマチック・トランスミッション

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01/11/06

各部の動作の解説

MENU(構造):プラネタリ・ギア:湿式多板クラッチワンウェイ・クラッチバンド・ブレーキ


プラネタリ・ギアとは


プラネットとは遊星・惑星のことです。中心のギアをサン・ギアと言いますが、このサンとは太陽のことです。したがってプラネタリ・ギアとは太陽とその周りを回る惑星からなるギアと言うことです。このサン・ギアの回りをプラネット・ギアが回転しますが、それだけでは動力が伝達されません。このプラネット・ギアは4個または3個のギアが使われますが、その軸を保持するものがプラネット・キャリアと呼ばれるもので、このプラネット・ギアの軸を保持するキャリアが所定の方向に回るかロックされることで動力を伝える役目を果たします。

さらにプラネット・ギアの周囲にはリング・ギアがあり、サン・ギア、プラネット・キャリア、リング・ギアのいずれか一つを固定することで動力が伝達されます。

リング・ギアを固定した場合

この図は説明しやすくするために本来丸いリング・ギア(青のメッシュ)とサン・ギア(黄色)を直線で表示しています。サンギアが回転する代わりに右から左へ直線的に移動します。リング・ギアは固定された状態ですから、プラネタリ・ギア(緑)が回転すると、その軸が右から左へ移動します。この直線状態ではサン・ギアが移動した距離に対して、プラネット・ギアの軸が移動した距離はその半分になります。実際のサン・ギアの回転数に対するプラネットキャリアの回転数は複雑な計算を要しますが、いずれにせよ、サン・ギアの回転より低い回転となります。
上の左の図はオートマチックトランスミッションが1速を選択している状態の断面図です。そして、上の右側の図はそれを車の前面から見た時の図です。

ここで頭に留めておいて欲しいことはリング・ギアを固定して、サン・ギアを回転させた場合、プラネット・キャリア(三角のお握り型のもの)は同じ方向にサンギアより低い回転数で回転すると言うことです。

また別の言い方をするなら、リング・ギアを固定して、プラネット・キャリアを回転させた場合、サン・ギアはプラネット・キャリアと同じ方向に更に高い回転数で回転する、と言うことです。

サン・ギアを固定した場合

この図は、サン・ギア(黄色のメッシュ)を固定して、キャリアまたはリング・ギアを移動させた時の状態を示しています。リング・ギアを移動させた時、プラネット・ギアが回転し、プラネット・ギアの軸はリング・ギアの移動量の半分の早さで移動します。逆に、プラネット・キャリアを移動させた時には、リング・ギアはその倍の早さで移動します。
ここではオーバー・ドライブの状態を示しています。上の右の図でも分かる通り、サン・ギアを固定して、リング・ギアを回転させた時、プラネット・ギアが回転しその軸、つまりプラネット・キャリアはリング・ギアと同じ方向へそれより遅い回転数で回転します。ここではオーバー・ドライブの状態を示していますから、サン・ギアを固定して、プラネット・キャリアを回転させています。その結果、リング・ギアはプラネット・キャリアと同じ方向へそれより速い回転数で回転します。

プラネット・キャリアを固定した場合

この図は、プラネット・キャリアを固定しています。つまりプラネット・ギアそのものは回転しますが、その軸は移動しないと言うことです。プラネット・キャリアが固定されていると、サン・ギアの移動に伴いそれとは逆方向に同じ距離だけ、リング・ギアが移動すると言うことです。ただし、平面状では同じ距離と言うことになりますが、これが通常の丸いギアの時には同じ距離とはなりません。
上の左の図は、リバースを選択した時のトランスミッションの断面です。それを前から見た時の図が右の図になります。キャリア(緑のメッシュ)を固定するとサン・ギアとリング・ギアの回転方向は逆になります。リング・ギアを回転させた場合はサン・ギアの回転は逆方向で増速となります。逆にサン・ギアを回転させた場合、リング・ギアの回転は逆方向で減速となります。

MENU(構造):プラネタリ・ギア:湿式多板クラッチワンウェイ・クラッチバンド・ブレーキ


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01/11/06